「なんだよアイツ。ああいう奴、俺一番嫌い」
「よくゆーよ」
「いや本当だから。俺の嫌いなタイプナンバーワンだよ」
「じゃあその手に持ってる写真はなによ」
「いや、道に落ちてた」
「嫌いなら何で拾ったの?」
「あまりにもうざったいから、わ、わわわわ藁人形にでも使ってやろうと思って。いや、本当だよ?隠し撮りとかしてないからマジで」
「うわっ、今時隠し撮りとか最悪。アンタ、訴えられたら勝てないよ」
「マジで!?俺訴えられたら終わり……って違うよコレ。落ちてたんだってば。 だから本当に俺嫌いだから、アイツのこと」
「じゃあその待ち受け画面はなんなのよ」
「………」
「今時待ち受け画面ってマジ退くんだけど」
「……違うってば」
「大丈夫だって。心配しなくてもアンタが恐れてるような事態は起きない」
「恐れてる事態って?」
「どーせアンタのことだから、好きな人知られたら皆にからかわれるとかそんなとこでしょ」
「………」
「大丈夫よ」
「なんで」
「だってもう既に皆アンタの好きな子知ってるし、からかう気満々だから」
「…ちょ!俺マジであんな奴好きじゃないから!!」
青春だなぁ!
(終わり!)(お粗末さまでした)